マカマカ タスマニアへ行く

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「この本、気に入った(^_^)」と息子。
難病で1年3ヵ月も入院中の息子が、
おばあちゃんに読んでもらって楽しんでいました。
「『かものはし』って本当にいるんや」って、おどろいていました。
※(息子は)マカマカレターセットが欲しいようです。



これは、昨年6月に届いた「マカマカタスマニアへ行く」(本の泉社刊)を読んだ、K君(4歳)からの読者カード。

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本に挟んである「読者カード(ハガキ)」は、時折、出版社から私の元へ転送されてくる。この絵本では、読者カードを送ってくれた人に「マカマカグッズ」プレゼントのキャンペーンを行っていて、発送は私の仕事だからだ。しかし最近は、50円切手を貼ってまで送ってくる人は少なくなった。だから、こうしてわざわざ送られてくる読者カードには、温かみがある。

そんな想いもあって、K君には、いつもよりたくさんのマカマカグッズを発送した。



それから、数ヶ月。
9月下旬、K君のお母さんから手紙が届いた。



こんにちは。
突然のお手紙ですみません。
私は7月6日に素敵なマカマカプレゼントをたくさん送ってもらった者です。
その節は、応募させてもらったもの以上のたくさんのプレゼントを頂き、息子と家族で感激しました。

ちょうどその時も、息子が難病のため、和歌山医大で過ごしていました。
3歳になった時から発病し、1年ちょっとが経った時でした。
入院中は、体調が悪いと部屋からずっと出られず、体を動かすのもやっとで、遊ぶ事といえば、絵本をみたり、DVDをみたり、ゲームをしたり…しかありませんでした。
そんな時、私の母が「マカマカタスマニアへ行く」を持って来てくれ、息子と楽しんで何度も時間をかけて読んでいました。
動物が好きな息子はとても喜び、何度も読みました。
そして、メモ帳やシールやレターセットも好きだったので、「当たらないだろうなぁ〜」と思いながら、息子が「ほしい!!」と何度も言うので、プレゼントのページを楽しく見ながら、応募しました。

息子は今年(2010年)の1月の検査で、主治医に「今まで生存者はいません」と言われていたので、本当に苦しい日々を過ごしていました。

そして、毎日、辛い治療を受けて、だんだん弱っていっている時でした。
そんな時に、うれしいプレゼントが届いて、その時はとってもうれしくて、みんなニコニコ笑顔になりました(^_^)
息子も寝たままですが、しんどいながらに、プレゼントを見たくて興味津々でした。

絵をかいたり、工作も好きだったので、よくかいていたのですが、7月の頃には座る力もなくなってきて、メモ帳やハガキを枕のそばに置いて眺めていました。
そして、7月15日の夜に、お星さまになりました。

そして、大好きだった「マカマカタスマニアへ行く」の本やメモ帳、ハガキを、棺の中に入れさせてもらいました。

本当にありがとうございました。
苦しい時に、ピカリ☆と光ったプレゼントでした。




K君の病気は、「神経芽腫」(小児癌)StageⅣA だった。

私はK君のお母さんに可能であれば「闘病記録」を教えてください、と手紙を出した。
そして届いた手紙に書かれていたのは、3歳の子供が受けていたとは思えない、度重なる化学療法…。
どれほど辛い治療だったか、びっしりと書き綴られた7枚の便せんが語っていた。


世界には、たくさんの子供たちが生きている。
でも、すべての子供たちが幸せなわけではない。


治療で苦しい日々を過ごしていたK君は「マカマカタスマニアへ行く」を読んで笑ってくれた。
マカマカの絵本が、K君をほんの一瞬でも幸せな心持ちにさせた事、
私はそれだけで絵本企画を続けてきたことに、幸せを感じる。

K君、ありがとう。
そしてK君のお母さん、ステキなお手紙をありがとう。


7月15日は、「お星様の日」と名付けて、星を眺める日にしよう。


「マカマカタスマニアへ行く」の中で、K君が一番気に入っていた場面。

タスマニアンタイガーに食べられたと思っていた赤ちゃんゾウが、
本当は生きていてお母さんゾウと再会できたところ



誰もが忘れがちになる「生きる喜び」を、K君は誰よりもわかっていたんだね…。


※お手紙の文面は許可を得て転載させていただきました※
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by neoyuka | 2011-01-28 00:23